光ものづくり研究
研究代表者
津田 明彦
研究概要
[目標] 廃棄物と天然資源から光で有用な化学品をつくることができる、当グループオリジナルの「光ものづくり」で、脱炭素およびSDGsに貢献する。
[背景] 地球沸騰化時代が到来し、世界規模での温室効果ガス削減が急務となり、化学品生産分野においてグリーントランスフォーメーション(GX)が強く求められている。
[課題] メタンはCO2の約28倍の地球温暖化係数を持つため、大気中への放出削減が強く求められている。しかし、極めて安定な化合物であるため、化学反応を起こしにくく、それをポリマーや医農薬などの有用化学品へ変換することは科学における長年の夢であった。
[オリジナルの科学と技術] 当グループは、約15年の研究を経て、世界で初めてメタンガスを原料とする光オン・デマンド化学品合成法の開発に成功。
[これまでの実績] 当グループでは、家畜の糞尿・下水・生ゴミなどから発生するバイオガス、空気に含まれる酸素、海水の電気分解によって発生する塩素を原料として、超高反応性物質(バイオホスゲン)を光で一時的に生み出して、医農薬原料、ポリウレタンやポリカーボネートなど、様々な有用化学品の合成に成功した。神戸大発スタートアップを立ち上げて、国・自治体・企業と連携し、産官学金コンソーシアムを形成し、脱炭素や経済安全保障に関わる社会課題の解決に取り組んできた。
[本プロジェクトでの取り組み] 2026年3月に開所した「KOBE光ものづくりオープンイノベーション拠点」において、光ものづくり工業生産プロセスの開発とスケールアップ研究を加速させる。カーボンネガティブな光ものづくりによって、世界の化学品生産分野に日本発の革新的イノベーションを生み出す。
