AI・デジタルヘルス科学分野

研究概要

神戸大学大学院医学研究科・地域社会医学・健康科学講座・AI・デジタルヘルス科学分野 では、医療ビッグデータの構築やAI等の先端情報科学の活用に取り組み、新たな予防・先制の個別化技術や医薬品開発手法等の開発・実証を行っています。

最先端の「説明可能なAI(xAI)」を基盤とした要支援・要介護リスク予測モデルの研究では、神戸市健康局から提供された65歳以上の市民40万人の10年分の医療・介護データを個人レベルで連結したビッグデータを学習データとして用い、市民一人ひとりの要介護リスクを個別に予測できるAIの創出に取り組んでいます。本研究が成功すれば、神戸市を始め全国の自治体において保健事業や介護予防に従事する専門職員の方々の作業負荷軽減と適切なリスク予測による介護予防事業の質の向上が期待されます。さらに、より多くの高齢者の方々への迅速なサービス提供も可能になり、地域の健康寿命延伸に大きく貢献することが期待できます。

医療データと健康記録のデータ連携システムの開発では、がん治療支援ツールとして電子版お薬手帳のデータと電子患者日誌による在宅時の健康記録を連結するICTシステムの構築を目指しています。この他、地域病院のデータ連携ネットワークの構築や自治体との連携による科学的エビデンスに基づく政策決定(EBPM)等でのデータ分析に取り組んでいます。



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